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先に述べた物流拠点の連携体制を構築していくためには、近畿圏の各地域が地域特性を発揮しつつ、国際物流と国内物流の連結、国内物流においては広域物流と域内物流の連結を図ることが、貨物の中継機能の強化、多様な輸送モード間の連結性を高めると考えられる。
特に、広域物流にあっては、都市の外縁部で幹線輸送に対応し、都市部の通過交通の整流化等を図り、都市内においては共同輸送の仕組みを構築し、交錯輸送の改善を図るなど、各輸送モードの特性を生かした連携の確保が、近畿圏の物流の整流化につながるものと考えられる。
このように、それぞれの物流拠点が互いに役割を分担・補元していくことが必要であり、各物流拠点が連携を図ることにより、各地域の物流拠点の機能は一層発揮されるものと考えられ、近畿圏全体の物流の効率化をはじめ、環境との共生、防災面の体制強化等が図られるものと思われる。

 

以下に、これからの物流拠点のあり方(模式図)と、各地域別に求められる物流拠点機能の整備事項を、「物流拠点間の連携および役割分担のあり方」として表にとりまとめた。

 

 

 

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